日本語能力が不足する外国人に、どうやって仕事を教えるか?

就労ビザは取れても、企業側のサポートが必要なN4

 

就労ビザに、日本語能力は必要?

外国人が日本で働くにあたって必要となる就労ビザ。これを取得するには、必ずしも日本語能力テストを受けていなければならないというわけではありません。しかし、2019年からスタートした在留資格「特定技能」は、日本語能力試験(JLPT)でN4(BJTビジネス日本語能力テストでも一定のレベル)以上の日本語レベルが必要と定められています(特定分野「介護」においては、さらに独自の日本語試験に合格しなくてはなりません)。

ビザ取得の要件に資格の取得があるもの
「医療」
「法律・会計業務」
「介護」

「特定技能」ビザの場合、N4であればビザ審査には通ります。しかし、日本で生活していくには最低でもN3が必要といわれています。「日本語ができる外国人」と一緒に働く場合、日本人は彼らのN2ぐらいのレベルを求めているといえます。

不足している日本語能力を補うために、企業ができること

日本語が話せる外国人であっても、日本人と同じようにはいきません。できるだけ早く日本の生活に慣れ、会社で戦力となっていくには、少なからず、企業側の努力も必要になってきます。日本人スタッフに過大な負担をかけることなく、外国人に指揮・指導・命令が伝わり、的確に動いてもらえるのか・・・小さな事業所等では試行錯誤する余裕もありません。いくつかの案をまとめてみました。ぜひ、参考になさってください。

日本語学習の提供

日本語教師の資格を持ったプロの力を借りるのがおすすめです。日本語を話せることと、日本語を教えることは、全く別のものだからです。日本語が流暢に話せても、読み書きができない、或は苦手な外国人はたくさんいます。外国人に不足している日本語能力を補うには、専門家による日本語学習が効果的です。

外国人従業員に対する日本人スタッフの話し方訓練

外国人にとってわかりづらい日本語表現や、外国人には聞き取りにくい日本語、発音しにくい日本語というのがあります。日本人スタッフがそれらを心得ておくと、外国人スタッフへの対応はずいぶんと違ったものになります。外国人スタッフと接することの多い日本人スタッフが「外国人にわかりやすい話し方」を学んでおくことは、実はとても大事なのです。

日本人スタッフの研修

会社における外国人従業員雇用の必要性。それを説いておくと、日本人スタッフも気持ちよく外国人を迎え入れ、やがてそれは外国人スタッフの居心地の良さにつながります。従業員の定着率アップ、生産能力アップ、企業発展へと結びつきます。外国人スタッフを採用するなら、まずは日本人スタッフのケアから、がおすすめです。

典型フレーズの日本語・外国語の対照表作成

指導しやすいように、日常的に使う日本語表現に外国語訳を付けます

名前&顔写真付き日本人スタッフ一覧表

知らない人の中で働くのはとても緊張します。一日でも早く顔を覚え、名前と顔が一致するようになれば、質問しやすくコミュニケーションもとりやすくなります。部署名や担当している仕事の内容、簡単な自己紹介などもあるといいかもしれません。

敷地内施設の日本語・外国語併記の案内図作成

会議室や食堂、研修室・・・部屋の名称と使用目的、使用する際の注意点などを日本語と外国語で併記。

作業器具等の日本語・外国語併記のラベル添付

日常的に使う器具名を日本語・外国語併記のラベルにして貼り付ける。

翻訳機等の活用

コミュニケーションツールとして翻訳機を常備する。

日次・月次日本語・外国語併記の作業表

外国人を採用する場合、日本語を理解できるような環境の整備・配慮は必要です。言い換えれば、外国人を雇用するのであれば、これぐらいのことをしないと続かないくらいの認識が必要ともいえます。これらを用意するのは大変ですが、後が楽になります。2020年4月からは、助成金もスタートしました。「外国人労働者就労環境整備補助コース」


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